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香龍会へ(三)

AM 12:45
 風が切りつける外で時折手を温めながら弁当を食べ、ようやく中村生涯センターへ入った。こちらを見てきて怪しく思っている老父を見て見ぬふりをし代わりに今日の日程が書いてある黒板を見た。
1時より 「香龍会」 3階第2和室 
 あった。時計を見る。12時45分過ぎだった。
 さすがに開いているだろうと思いながら階段を上る。三階につくと目の前にエレベーターがあり、舌打ちをした。目的地はすぐそばにあったので分かりやすかった。戸を開ける前にいつもの習性で耳を立て中のようすを窺った。聞こえてくる音は何もなかったが、その後すぐに戸が開扉を拒否する音がフロアに鳴り響いた。
 仕方がないので1時まで待とうとまた一階に戻って本を読み始めた。とは言うものの”彼”が入り口から入ってくるのを確認したかったので殆ど読んでいない。その間にもテーブルに置いたままの携帯電話をちらちら見てついに1時を回った。

PM 1:02
 今度はエレベーターを使い三階まで行った。何もしなくても部屋の中から音が聞こえてきた。誰かいる。
 戸を開けて靴を隅っこの方できれいに脱いだ。そして畳の部屋の中を見る。”彼”はいた。
「岩本さんおはようございます」
「おぉ、こんにちは」
 間違えて朝のあいさつをしたことは失敗した。とうとう変人である。
「ええと、参加費は三百円ですよね」
「ああ、いいよいいよ」
「えっ、いいんですか!」
「いいんです」←実際には言っていない。
ケチな僕にとっては嬉しいことで「これで本が買える!」とは口には出さなかった。その後は暇でポケーとしてるうちに数名参加者が来た。しかし名前は分からない。
 しかし数分後にやっと僕でも分かる人が来た。
「あー寒いなぁ。ん?あの人誰や」
「かめぞうさんです」
「あーかめぞうくんね」
関西弁かはよく覚えていないがこの人は三輪さんである。詰将棋サイトでよく見るので知っていた。
「これ解いてみぃ」
「なんです、これ」
「五手詰バトルロワイアルや」
 実はバトルロワイアルはフランス語で英語ではバトルロイヤルである。「バトルロワイアル」が多く使われるようになったのはやはり高見広春の影響だろう。
 そんなことはどうでもいいので深く掘り下げない。
 僕はそれを近くにいたやさしい小父さんの岡本さんと挑戦した。

PM 1:40
 つまらないときの時間は遅く流れるのに、楽しいときは早く流れるというのは嫌なものがある。
 さて、バトルロワイアルだが中々面白い。あの詰将棋パラダイスの保育園のような作品ではなく一作一作に狙いがあり罠もある。解く度にみんなで「お~」状態。中には二十分以上考えるもののあった。
 その後、岩本さんから謎の大量の紙を渡される。タイトルは「酒井克彦作品集」。僕が詰将棋パラダイスを読み始めたのが2010年からなのでもちろん赤羽ショックも知らなかったし酒井さんの絶頂期も知らない。しかし昔ネットで調べて凄い人なんだなぁと思った。また、そのペテン師というあだ名もいい。そして作風も。僕は叙述トリックやライアーゲームが好きなように人を騙すことと自分が騙されることが大好きなのである。だから、そんな作家が出てきてほしい。

PM 2:32
 正確な時間は全く覚えていないがこの頃に松さんが到着。一度見ると忘れることはない人だ(と思っている)
 松さんは僕のそばにいた内田さんにチェス・プロブレムを出す。
 むくっと起き上がって内田さん一言
「セルフメイトか」
かっこいー!いいですね。(少なくとも僕はそう思った)僕はチェスはできますがチェス・プロブレムはまったく分かりません。
 またバトルロワイアルを再開しようと思ったが酒井克彦作品集の検討をしていたので僕もこっそり参加。コンピューターではなくてすべて手作業だったので大変でしたがいろいろと勉強になりました。

PM 3:25
 自己紹介が始まった。
 そこでようやくDJカートンの正体を知る。写真で見るに四十歳くらいだと思ったが(失礼!)実際見ると二十歳くらい。しかもかっこいい。僕の番では本名を言えと言われましたが将棋世界の詰将棋サロンで探してくださいと言っておいた。念のため言っておくが今月号に載っている長野県の初入選の人は僕ではない。神に誓って言える。
 自己紹介が終わった後は全国大会について。何のことを話したかはすっかり忘れてしまいましたが、いつか思い出すので大丈夫。スタッフができればやりたいと思っている。邪魔になるかも知れないけれども。

PM 4:01
 前置きが長く大事な香龍会のことは足早になったしまって申し訳ない。
 最後に記念写真を撮った。せっかくなのでここに載せておくことにしよう。(岩本さん許可なくすみません)

2gatureikai.jpg

黒男のガキが僕です。
全員の名前はこちらで詰将棋の会合 香龍会
帰りのことはもう書かなくていいだろう。正直書く気力体力がもう無いのである。

 話は変わるが僕は四月から静岡県に住むので詰アルプスに行けるのは明日で最後かも知れない。しかし最後にはしたくない。だからまたいつか訪れるつもりである。それまではこの香龍会で頑張っていくつもりである。
 そうでありたい。 

二〇一三年 三月八日 かめぞうさん


蛇足かもしれないが最後に僕が最も尊敬して愛している言葉を記しておきたい。



想像力こそが、すべてを変える。


―了
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プロフィール

かめぞうさん★

Author:かめぞうさん★
詰将棋作家のかめぞうです。

趣味は将棋と読書
好きな詰将棋作家は堀切良太さん。
創作は中学一年生の頃から始めました。作風は不明

好きな小説家は綾辻行人さんと貴志祐介さん。
中二の頃から熱中し、現在の購入本数は約百冊。叙述トリックが大好きで、今は古典を集めている。

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