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香龍会へ (一)

二月二十四日、名古屋市で「香龍会」と呼ばれる詰将棋の会合があった。
これからそのことを書こうと思う。

AM7;00
 慣れているせいか七時ちょうどに目が覚めた。バスの時間まではバス停への移動時間も考えるとまだかなりあるのでゆっくりとしていられる。
 朝食を食べて身支度をすませる。小さなカバンの中にはいつものように「詰将棋パラダイス」とボールペンを一つ入れておいた。それからはただコタツに入って寝るか、将棋盤を持ってきて詰将棋を作るかのどちらかである。選んだのはコタツに入る方だった。
 親の出発の声で目が覚めた。このまま外へ出るのは寒すぎると思いハンガーにかけてあった黒い服を取った(そのとき机に置いてあったスーザン・コリンズの本をちらっと見た)
 出発の前に「撫子」を追加で入れるか迷ったが、あえてやめておいた。そのかわりに島田荘司の「占星術殺人事件」を押し込んだ。
 そして車へと向かう

AM 8:50
 しばらくしてバス停に着いた。あと六分でバスが来る予定なのにバス亭に人は僕以外いなかった。バス停のすぐ隣にはコンビニがある。恐らく皆ここで本を立ち読みして待っているのだと思い、僕もそれに倣った。

AM 9:01
 バスが来て、店を出たのは一人だった。さきほどのは思い違いだったらしい。
 僕はバスの中に入り、がら空きの座席の一つに座った。

AM 10:27
 バスを降りると公園にある大きな噴水が見える。そして後ろにはオアシス21とバスターミナル。ここ栄は、なかなか交通が便利なところである。
 公園のベンチに座り詰将棋パラダイスを開くいて香龍会が開かれる場所を確認する。
「名古屋市中村生涯学習センター3階第2和室」
 冊子を閉じて立ち上がり、地下道への階段を下りる。場所は名古屋市だが「名古屋」へ言ってはいけない。名古屋市といっても、それなりに広いのだ。僕が目指す場所は「本陣」だ(反射的に横溝正史の「本陣殺人事件」が頭に出てきた)地下鉄に乗っている間、カバンの中から黄色い本を取り出して読みふけった。

AM 11:03
 地上へは四番出口から出るのが一番開催場所に近いと言われていた。出て辺りを一瞥すると分かれ道だらけだった。どこに行くべきか迷ったがじっとしていても仕方がないので適当に歩き始めた。
 五分ほど歩いたらコンビニを発見した。そしてその近くにもう一つ、地下へ通じる階段を発見した。
 もしこの辺りに「中村生涯学習センター」があるのならその出口から出た方が近いに決まっている。
 僕は今来た道を戻り始めた。

AM 11:17
 一つ分かったことがある。この辺りは風が異様に強いということだ。(偶然、強風の日だったかも知れないけれども)四方八方から吹き付ける風に顔は氷のように冷たくなった。下向き加減で歩くと目の前に大きな建物が現れた。
 看板を見る。そして息を大きく吐いた。

「中村生涯学習センター」
 見つかった。

続く
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祝「神さまやってます」復活!

金田一少年風前後編?
金田一耕助風全4回?

復活しました(笑)

独学ですが強いていうなら
綾辻行人風全3(4?)回です。

金田一耕助はあまり読みませんね。
金田一一(はじめ)なら全巻読みましたが。
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プロフィール

かめぞうさん★

Author:かめぞうさん★
詰将棋作家のかめぞうです。

趣味は将棋と読書
好きな詰将棋作家は堀切良太さん。
創作は中学一年生の頃から始めました。作風は不明

好きな小説家は綾辻行人さんと貴志祐介さん。
中二の頃から熱中し、現在の購入本数は約百冊。叙述トリックが大好きで、今は古典を集めている。

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